「α3.14」 TAIJI × AKI (1)
- toshi
- 2021年10月3日
- 読了時間: 9分
心はいつもセブンティーン(笑)
AKI (以下 A ) :AKIです。
TAIJI (以下 T ) :TAIJIです。
A :通称アーたんで~す (笑) 。
T :ターたんで~す (笑) 。
A :二人の出会いは・・・
T :まあ、出会いは今日と同じく新宿歌舞伎町の
A :居酒屋で。
T :ん、居酒屋で6年位。
俺が前D.T.Rって言う所でリードボーカルが脱退するって事で。
各自がバンド活動を続けている時に、
A :そこから始まってるのね、あぁ。
T :新宿の某居酒屋でね、AKIをはじめて見ました。
まあ、d.p.sってバンドは凄い人気があったりしてたんだけど、
そこで知り合って僕はその時に口説いていました。
A :(笑) 。
T :「メジャーに来ないか?」って。
A :「行きたいけどねぇ」って(笑)断ったけど。
T :(笑) その時知り合って先輩後輩みたいな感じで仲良くなったりとかしててね、
プライベートな忘年会とかでミュージシャンが集る所みたいな所で
飲むようになったりとかして。
いつか一緒にやれたらみたいな事を。
A :出会うところは必ず酒 (笑)。2年位前に札幌でイベントがあったんですよ。
d.p.sもTAIJI君もそのイベントに参加してて、
そこでまたちょっと再会してベロベロになるまで飲んでて、
色々話しててなんかやろうよみたいな感じで言ってたら
そこに丁度ギターがいなくなって
T :Anarchist SUMMITとかd.p.s SUMMITなんかを
「KENちゃん俺等も絡ましてよ」っていう所から始まって。
電話がきました。「ギターが居なくなったのでギターやって貰えませんか?」
っていう所から今の俺のサポートがスタートしたんだけど。
A :あん時ね、急じゃない・・・ねぇ。でもライブは入ってる。
やっぱキャンセルとかしたくないしファンの子も待ってるじゃない。
真っ先に頭にピンて浮かんだのがTAIJI君。
まあ、前からやってみたいっていう気持ちもあったし言ってくれてもあったんだけど。
なんかこう、なんだろうね。言い方悪いけどいいタイミングだったんだよね。
口説かれたから。
T :ラブコールを、ね (笑)
A :ラブコール返しみたいな (笑)
__ナンパされたから? (笑)
A :そうそう、ナンパ返し (笑)
T :今みたいに砕けるようになったのは俺が(バンドを)手伝うようになってから。
A :それまではね、やっぱなんかあったな。
T :お互いイメージがあるからね。
A :うん。物凄い先輩に(グニャグニャ体を動かしながら)
「あ゛ ~~っ」って出来ないじゃない。
T : (笑)
A :一緒に(バンドを)やってるならアレだけど、苦手とかそんなんじゃないんだけど、
そう言うところはさやっぱりね。・・・今は余裕なんだけど (笑)
__特に気の合う所などはないんですか?
T :なんていうかな、笑いのセンスとかね。
A :ツボとか (笑) 一緒なんだよね。
T :そう、ボケたり突っ込んだりしててさ。
__物凄くいい漫才コンビみたいな? (笑)
T :そうだね。
A :あとはね。いつもこう、先輩は先輩なんだけど俺だけじゃなくて
いろんな若手のバンドとかでもTAIJI君は凄い所は先輩として、
後輩に適切なアドバイスとかするんだけど、偉そうじゃないんだよね。
__偉ぶらない?
A :偉ぶらない。皆が勝手に敬ってるっていう感じで。見習いたいね。
結構そう言うのが苦手って言うんじゃないけどさ。すっごいなぁって。
__お互いがアーティストとして見た時に如何ですか?
T :ステージ降りたらさ、皆連れよ。やっぱり、そりゃKENちゃんとかにも言えるし、
ここのメンバーにも言えるんだけど、やっぱこう自分に無い物があるからね。
やっぱ10年間バンドやってきて背負ってるてか、自分の売りを解ってる連中だから。
俺がD.T.Rの時にボーカルに口説いたくらいのヤツだから、
直感でその人の事とか見るからさ。カッコイイのよ・・・お世辞とか抜きで。
やっぱギタリストとヴォーカリストってそう言う。
俺等の時代ってのは自分等が憧れてたバンドとかねやっぱヴォーカリストが居て
横にギタリストが居てって言うシルエットがあるのよ。
どんなに歌が上手くても「えー!?コイツ!?」ってヤツとは
やっぱステージ上がりたくねぇって言うのがあってさ。
AKIとか俺は認めてるっていう感じ。
A :あのね、僕はヴォーカルだから他のベースやドラムにはちょっと
悪いかもしれないけどヴォーカルやギターって言うのはどっちかって言えば
「対」なんだよね。ドラムとベースはやっぱ対だと思うし。
ギターは絶対的にカッコ良くなきゃ駄目だと。
これは俺じゃなくてそう言うバンドをやりたい。
誰もが思い描いてる事だと思うんだけどそこに嵌る人間って言うのは
「かっこいいけど下手」じゃ困るし「上手いけどかっこ悪い」でも困るし。
そこを兼ね備えてたし、それにあれ。腕は物凄いギターヒーロー。
はっきりいってね。一音出したら音色から滑らかさから、最初にリハに入った段階で
曲なんか覚えてこないけどアドリブで弾いたんだけど「あら~」みたいな。
「こう言うのもあったのね~」みたいな (笑)
音楽的には凄く勉強になること一杯あるしね。
__お互いがお互いに、結構刺激されたり?
A :(大きく頷き) それあるね。
T :刺激されてます。こんだけ長くやってきて、今になってもまだ勉強できるわけだよ。
もし自分の音楽観で自分のスタイルだけで、AKIとか、d.p.sって言うバンド、
自分等のスタイルだけでやってるバンド。俺もやっぱ自分の音楽性とかで
貫き通したそう言うところでやっぱ自分の感性だけでやってたら
俺こういうバンドって出来なかったと思う。一生できないと思う。
今になってやらしてもらってても勉強になる。
A :なるんだよね。
T :色んな刺激を受けるっていうのかな。ただ演奏を上手く出来ましたとかさ、
そういう問題じゃない。ステージに上がるって特別な事だからさ。
A :いいねぇ。
T :この歳になってまだ経験できるという事はすっごい幸せだし。
A :凄いギターソロとかが速弾きが出来るとか、ただ速かったりしても、
実は音楽的なアレンジ能力とかそうでもない人って結構いたりするんだけど、
TAIJI君は俺は「ギターヒーロー」って言ったけども、その前にいちミュージシャン。
T :あははは (笑)。
A :ギターは勿論弾くんだけど、「ギター」だけじゃなくて、
それは音楽をやる為の手段って言うだけであって。
凄くコードワークとかね、音のひろがりとか、ちゃんとそう言う事も解ってる。
俺が作ってきた曲をね更にカッコ良くしたりとかね。
最近d.p.sは2曲レコーディングしたんだけど結構ね、
TAIJI君のギターコードワーク凄くて、アレンジとか今回のその2曲に関しても。
勉強になったね。一人の枠ってさやっぱり今までこれで良かれと思ってたんだけど、
またもうひとつ違う視点で見ると違ってくるなーって。
プロデュース能力を持ってるTAIJI君と。この何ヶ月かで凄い刺激と
勉強さして貰ったなぁと。
T :お互い何度も言うけど、良い刺激になって、色んな驚きが合ったり
そう言うのあるね。
いちいち言葉にだす事じゃなくて。やっぱね10年間デッカイ看板背負って
やってきたバンドだからさ、メンバー変われば音も変わるそれが良いとか
悪いとかはさ、見に来てくれたり聴いてくれたりしてる人の判断だけど
ただやってる側としても、また新しい気持ちでやれたりとかさ、
そう言うのって大事だと思うよ。
凄い作用してると思う。ってな感じ。
A :あのぅ僕ね、TAIJI君がやるって言うのはホンの5・6年前だったら
なかった気がするね。畑が違うっていうの?同じロックでも畑が違うし。
T :ながーくこの世界で好きなことをね、夢を見てまだ夢見つづけてるからさ。
夢追ってるとか、やってるとか。こういう、なんかいいアクシデントっていうかさ。
A :それはね今思うんだけど、やってみたら合ったんだから
「変な先入観だったんだな」って。
d.p.sで俺だってKENちゃんとseigoとは音楽随分違うんだけど、
対する所と、でもやっぱ一緒の所とかあって、やってみると意外とそれから
新しい物が出来るんだよ。だから、逆に皆ハードロックが好きですって、
ハードロックを普通にやったら普通な訳。
T :普通なんだよね。
A :色んなエッセンスが交じり合って新しいミュージックが・・・
d.p.s流の物ができる。いい形だよね。
T :うん。
A :うん。そう、今回対談をするって事でTAIJI君って思ったのね。
っていうのは、TAIJI君は(今夏で)1年8ヶ月、約2年やってくれてるんだよ。
サポートを。その間には沖縄行ったりとかさ、全国ツアー行ったりだとかさ。
全然そんな時間立ったりした気はしてないんだけども、
なんか気がしないって事はあっという間に時間が流れてる。楽しいんだよな。
T :楽しいよ。
A :そこで聞いてたら、二人で誉め合いっこしてるけど (笑) はっきり言ってな、こんな話するの初めてなのな (笑)。
T :初めて。だから、言葉に出すトコじゃないと。
A :そうそう。
T :長くやってて経験を積んでる訳だから。
__お互いが思っていれば?
T :おうよ。
A :d.p.sが二人になった時ってあって、その間もずっとTAIJI君とか後、
色んなギターやベースの人に手伝ってもらってやってたんだけど、
インタビューはd.p.sのインタビューだから俺とKENちゃんがやるんだけど、
1年8ヶ月もやっててもうサポートのようなそうじゃないような・・・。
T :準メンバーだね。
A :うん。棺桶に片足突っ込んでる感じなんですけども (笑)
一度もインタビューとか取材とかなかったから。
今回はメンバーとしてTAIJI君と対談とかインタビューしたかった。
ちゃんと活字でさ。
ってこんな事クソ恥ずかしくて普段言えるか! (照笑)
T : (笑)
A :(TAIJI君は)言わんでもこんな事解ってるし。
お互いが誉めあったら気持ち悪いだろ?
「お前は凄いぜぇ!」「いや、お前の方が凄いよ」
なんて言ってたら気持ち悪いだろ (笑)。
インタビューって云う場が設けられるからこそ、主な事からこういう話をね (笑)。
あとね、TAIJI君とはよく飲んでるんだ一緒に (笑)。
T :あはは (笑)。
A :遊んでんだよ。打ち上げ終わって、皆帰ってるのに
TAIJI君とは繰り出すね (笑)。
T :そういう所でも活躍してますから (笑)。
A :何て言うのかな、端正な顔がカッコイイのよ。性格もウジウジしてないし。
そういえば前に沖縄に行ったんだよ。2回行ってるんだけど、1回はカリスマと。
2回目は妃阿甦と行ってんだよ。
でね、沖縄に行くちょっと前に飲んでて暴れてギタリストがですよ?
看板かなんかを思いっきり殴って、手をバッサリ切ってんだよ (笑)
包帯巻いて。沖縄行くのに。
T : (笑)
A :でもライブだから頑張って弾いてて、血だらけになりながら (笑) ・・・んで、
沖縄だから海行くわけな。
TAIJI君は手怪我してるし、海だからバイ菌とか居るし。
俺等は海とかに入ってるんだけど(TAIJIさんを指差して)は、
砂浜にポツーンとじーっと座ってるわけよ。
T :おう (笑)。
A :我慢できなかったんだろうね (笑) 海パン買っていきなり海の中にザバーンって
「あ!TAIJI君、手、大丈夫!?」って言ったら「あ!忘れてた!!」
って言ったからね。漢だぜぇ!漢字の「漢」と書いてオトコだぜぇ!
T :でもやっぱり段々と俺等のエピソードは一杯よ。俺等の生き様を見てくれ!
今回の紙面じゃ書ききれないくらいに色んなことを・・・
余り言うとまた問題があるから (笑)
A :俺等はイメージをダメージに変えるバンドマンだからな!
T :いいね今の。
A : (笑)。
T :結局の所、「あーたん・たーたん」の仲ですから。いいコンビです。
A :TAIJI君ね、バンド界の「由美かおる」って俺が言ってんだけど、見習いたいね。
バンドマン全てじゃないけど年を取るの忘れちゃってるんだよ。
気がつけばこんなに時間が経ってるだけで。ロックしてライブして。
気がついたら年取るの忘れてたよ。
年月が経ってるだけで年齢が行く事を忘れた。
ダサいかもしれないけど、誰に頼まれて音楽やって
ロックやってるんじゃ無いんで、生まれながらのロックンローラーなのさ! (爆笑)
T : (笑)
A :ダッセ~ (笑)
T :でもさ、それが一番大事なんだよね。俺等共通して似てる所は過去に拘ってないの。
今とか先の方が楽しいって言う、今の方が大事なんだよ。
A :「何時までやんのカナ?」とかそう言うことを耳にすることもあるけど
「ほっとけ」みたいな。
T :これから先の事なんか俺等が決めるんだよ。
くよくよ考えていても何にも始まらないわけ。
だったらくよくよするよかは、やっぱポジティブに生きた方がさ。
「まあいっか」っていう。
A :人間は楽しむ為だけに生まれてきたの。
T :そうそう (笑)
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