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「α3.14」 TAIJI × AKI (2)

A :別に悩んだりさ、人間だからそれも良いんだけど・・・酔っ払ってきた(笑)

  ミジンコは悩まないし。

  輪廻転生って解るか?


__はい (笑)。

A :生まれ変わりって物が全ての生物に生まれ変わるとすれば99%の割合で

  プランクトンなんだよ。

  人間になれるなんて天文学的な数字で奇跡なんだよ。

  こんな奇跡で生まれてきてる人間だけが悩んだり

  悲しんだり喜んだりするっていう凄い贅沢。

  ・・・なんかだんだん宗教っぽくなって来てやばくない?

T :あはは (爆笑)

A :俺誰や?さっきまでロックンローラー言ってたのに (笑)

T :あ、あと、我々は・・・

A :我々は (笑)

T :お酒が入ると語ります (笑) そこも似てる。

A :我々はお酒が入ると、全然間違ってる事をさも正しいかのように力説します。

  軽く流して下さい (笑)

  俺らさ、こんな馬鹿な事ばっか言ってさ、フザケテ面白可笑しく酒ばっかり飲んで

  遊んでばっかりいるように見えるかもしれない。確かにそう言う部分もある。

  そりゃ働くより遊ぶ方が好きさ。でもね、TAIJI君はね一緒に音楽やってて、

  僕達人生掛けてやってて、一番大事で一番やりたい事、

  一番楽しい事って言うのは最高にイイ曲を作って、イイ演奏して、

  イイ歌を歌って、イイLIVEをする。それが最高の喜びだと・・・。

  時には二日酔いで調子の悪い時もあるけどね (笑) でもやっぱり僕達はね、

  何だかんだ言って最終的にはミュージシャンで居たいと思ってる。二度といわん。

T :おい (笑)

A :これだけは言いたいんだけど、音楽だけは最高に真剣に作ります。

  そこだけが唯一の救いだから (笑)

T :ロックロックろくでなしだから。人間一つ取り得があればいいの。

  自分が素直に出来るものがあればいいわけ。

  それを共有してくれて、ファンがいるから俺らがやっていけるんだよ。

  それを自分たちの生き様を認知してくれてる皆がいるから、皆がCD買ったり、

  チケット買ったりしてくれるから俺らがステージの上に居れるの。

  でも俺らが夢を捨てちゃったらさ、自分のやる事に迷ってれば

  やっぱファンは付かないんだよね。

  好きなことやって幸せだと思うし、有り難いと思うし。

  その生き様はライブって名の如く同じ物は出来ないから。

A :生き物ですから。

T :生き物だから。生物。

A :生もんだな。

T :ナマモン。

A :たまには腐る時もある。新鮮な時もあるし。

  俺はね、d.p.s10年やってd.p.sの残してきた曲が好きなの。

  ライブを含めたスタイルが好きなの。

  べつにさ、d.p.s辞めて他のバンドをやるって言う道も全然あるんだけど、

  辞めて違うのをやった所で勝てないような気がする。勝てるかもしれないけど。

  そこで思いついたのがd.p.sもやりながらそれもやる (笑)。

  まぁ世の中に一杯色んなイイ曲があってイイ音楽あるよねー。

  あんまね、拘ってないんだよね、ホントは。

  上手いか下手かって言ったら「上手い」ってバンドじゃないんだけど。

  TAIJI君なんかが入ってだいぶ上手くなったんだけど。

  ライブに関しては俺達の練習した上手さを見て下さい、

  聴いて下さいって言うつもりではライブやってないよね。

T :やってないね。

A :やってないね、全然。ミスなんか一瞬で過ぎ去るんだよ。

  ライブ全体のノリとか雰囲気、最終的に残す、ライブ見終わった後に人々に残す印象、   

  出来れば感動だな。僕はライブが終わった後に、楽屋とか帰って

  やっぱ感動していたい。自分がね。感動だったり、オルガズムをこう、

  エクスタシーをね。あるよ偶に。

  悔しいけど。声が出なかったとか、ミスしたとか、そう言うことじゃなくて、

  何なんだろう。なんかあるんだよ。

T :俺ら機械じゃないからね。安定さを望んでるとかさ、

  そう言うつもりでやってる訳じゃないからさ。

A :そう言う物が聞きたかったらCD聞いてくれればイイだけだから、

  それで伝わると思うから。

A :これを下手糞の言い訳と取る奴は取れ (笑) 

  はっきり言って俺たちは上手いよ (笑)

T :色んな意味で上手いと思うよ。

A :自分で「俺達は上手いよ」だって (笑) カッコ悪い (笑) 。

  何だろう。バンドって不思議ですよね。

  最近思うのは僕は何をしに東京に出て来たのであろうか、みたいのがあって。

  全然後悔とかはしてないんだけど。

  やっぱり出てくるときはさ「井の中の蛙」だし夢見ちゃってるわけだから。

  「俺天才かも知らん、東京行ったら大スターだぜ」って思ってくるわけよ。

  やっぱり来てみると凄い一杯バンドマンとかいてさ、スッゲー上手い奴なんかが

  居ちゃったりして「あ、こりゃ駄目だわ」と。「やっべー」みたいな。

  でもレベル高い人一杯いるから、どうしようかと思った。

  派手にしようかと思って (笑) 髪の毛立ててデッカイ頭にしてみたりとか、

  髪の毛黄色と黒にしてみたりとか。いろいろやるよね。

  トータルで自分自身で点数をつけるとしたら歌そのものは30点。

  でも髪の毛デッカイから50点。

  よく動くから70点とかさ自分の悪い所をカバーしてきたかな。

  d.p.sって誰も上手い人っていなかったから。

  自分の悪い所解ってるから。何かでカバーする。

  そしてメンバーも決して上手くないから、

  誰も誰かを「下手だよ」って責める事は無い。

  傷を嘗めあってだな、労わりあって。

  楽しく行こうぜってそれが10年続いた秘訣かも知れん。

  腕は無い。技術は無い。だったら曲を磨くしか無いんだよ。

  いい曲を作るかいいライブ、パフォーマンスをするしかなかったんだよ。

  火も噴いたし、チェーンソーもKENちゃんとか振り回すし・・・

  最初はドラムソロの後にちょっとパフォーマンスやってたんだけど、

  そのうちドラムソロやらなくなったからな。

  でも、曲順表には「ドラムソロ」って書いてある

  「お前のドラムはチェーンソーか!」みたいなね。

  でもさ、それでいいと思うんですよ。

  ドラムメチャメチャ上手い人がドラムソロをやればいい。

  ドラムソロ上手い人がKENちゃんほど見事にチェーンソー振り回せるか。

T :あははは (笑)

A :僕たちはきっと凡人なんですよ。

  天才でもないし長くやってだんだん先輩になっていくと地方の若いバンドとかが

  「あ!d.p.sだ。どんな演奏するんやろ」って見て来るんだよ。

  向うから「おはようございます」ってでもあんま大した事無い (笑)

  「あらっ?」みたいな。でもね、ライブ見たら絶対誰にも出来ないような

  パワーだけは負けない自信がある。

T :持ってるはずだと思う。

  でなきゃこの世界でこんだけ足跡残してこないと思うんだよね。

  決してね演奏力を売りにしたりとかさ、自分等が出来ない事無理して

  背伸びしてるんじゃないんだよ。素直にやってるの。自分たちの出来る事を。

  俺ら何が出来るんだろうなって。それが10年続ける秘訣だよ。

A :俺らね、あんまミーティングしない。

  「今度こんな事しようぜ」 「おー!」 終了みたいな。

  あんまな、ごちゃごちゃミーティングするバンドで、

  あんまり上手く行くバンドないな。だって喧嘩になるもん。

  飲んだりさ遊んでる時に「今度アソコああやろうよ」 「そうだね」 

  そう言うノリで・・・適当に聞こえるかもしれないけど。

T :右脳派だね。


__メンバーの「あうん」の呼吸みたいな?

A :最終はバラバラだよ (笑) 

  出てきた時には結構叩かれたし、下手だったし学園祭バンドみたいで・・・

  なんかガチャガチャやってて最初は「1年もたん」と言われてた・・・

  「絶対1年以上もたしたる」みたいな。

  今は「ざまぁ見ろ」って感じだね。そして「有難う」って結果的に凄い俺達の

  反骨精神みたいなのを刺激してくれたから。

  「下手」って言われたから「よっしゃ上手くなったろ!」とかさ、

  「どっかフォローしよう」とか、考えさせられたんだよね。

  意外にそう言う面で俺ら素直やな。「下手」って言われたら「上手くなろう」とか、

  「ダサいなあっ」て言われたら「何処がダサいんだろう?」ってイロイロ考えた。

  「ウルセー」とは思わなかった。


__「ほっとけ」ともならなかった?

A :ならなかったね。「見返したろう」って。下克上的な。

  決して恵まれたエリート集団じゃないもんで。

  雑草なんですよ。温室で良い肥料貰って育ったっていう感じではないからね。

  皆からは叩かれ、雑誌社は落され。

  だから、メジャー行った時に僕は言いました。

  「俺達みたいな下手糞バンドでも頑張ったらプロになれんだよ、ざまぁみろ」って。

  言った時、俺は自分で泣きそうになったね。これを言う為に頑張ったんだ・・・

  しかしそのメジャー期間はそう長くは続かなかった (笑) 。

T : (笑) 。

A :バブルという名の時代の波にd.p.sは飲み込まれていくのだ。

  だがしかし、d.p.sはここで駄目になってしまうようなバンドではなかった・・・

  慣れてんだよ。良い時もあれば悪い時もあるさ。

  d.p.sはね、居なくなったHIROMIもそうだけど、

  あのね、一人一人の個性のバンドなんだよね。

  若い子知ってるか解らないけど、僕は「KISS」って言うバンドが好きなんですよ。

  僕の好きなバンドって言うのは一人一人が独自の個性を放ってる、

  それが集ってるから素敵なわけで。簡単に言うとゴレンジャーな訳ですよ。

  芸能界で言うとSMAPみたいな物で、アカレンジャーもいて、

  アオレンジャーもいて・・・面白いじゃん?

  全員アオレンジャーじゃ やっぱり、今ひとつクール過ぎて盛り上がらないし、

  熱さがないし、かと言って全員アカレンジャーじゃ熱すぎて。

  一人一人のよさは、それを目指した所はあって組んだ時に結構あるね、

  みんな知らない人達たちだったんだけど、この人達なんかあるねー、

  どんな奴等かと思ったんだよね 向こうもそう思ったかも知れんけど、

  サポートメンバー入れる時も、それは結構気にするんだよね。

  最初のうちはなんせライブをやらなきゃいけないから

  やってくれるって言う人をね・・・。

  途中位からそう言うのはありました。そこで、白羽の矢が「藤本泰司」に刺さって。

  今、まだ刺さってるからね。

T :抜けねー (笑) 。

A :抜けねー (笑) 「抜きてぇけど、抜けねぇコレ」っていう。

T :それがね心地良い物だったりするんだよ。

A :最初は痛いけど、慣れてくると結構気持ち良い。

  今ね、「秀斗」ってギターの奴が新しくサポートギターで入ってきたんだけども、

  TAIJI君とは全然違うタイプ。TAIJI君とは被らない。

  たかが10日間くらいで「何曲覚えろ」みたいな、

  結構無茶な事を言うんだわ俺達。人には無理難題を吹っかける (笑) 。

  「人に厳しく自分に甘く!」で、やたら扱き使うからね。

  サポートメンバーに「お前ギターやベースだけサポートしたらいいと思ったら

  大間違いだぞ、俺の人生全てをサポートしろ!」みたいなね (笑) 。

T : (笑) 。

A :冗談なんですけど。

  うん。いっつも、みんな凄いサポートの人達だけど皆いいね。

T :皆それぞれ、頑張るんだよ。キャラを大事にしたいバンドだから、

  そいつしか出来ないって言う個性のぶつかり合いの

  バンドだから、皆それぞれ個性もありアクもあるいいバンドだからさ。

A :あのね、みんなね、メンバー勿論そうだけど、サポートの人達も

  サポートという事を忘れてd.p.sをやるからには愛してやってくれてるね。

  d.p.s愛・ジャイアンツ愛・ダイエー愛みたいな。

  愛が物凄く感じられるんですよ。そこまでっていうくらいやってくれるんだよね。

  だから僕はサポートやってくれてた人、皆をメンバーにしたいくらいな

  気持ちあるんだよ。そんなんしてたら米米CLUBみたいに成っちゃうからさ。

  それは出来ないけども、ま、seigoというオリジナルメンバーも戻ってきたし。

  それはそれで良い事じゃないですか。やっぱり単純に違和感がないんだよね。

T :うん。そうだね。


__はい。それでは今後の予定を教えて頂くのと一緒に何か一言ずつお願いします。

T :今後の予定・・・って俺の今のスケジュールは一緒だからね。

  事務所の俺のホワイトボードに「d.p.s」って書いてあるから。

A :あはは (笑) 。昔は一杯あったんだけど、だんだんd.p.sだけに・・・。

  メデタシメデタシ (笑) 。

T :俺の予定d.p.sです。楽しく今年で10周年。

  海外で見ても10年同じバンドやるって言うのは凄い事なんだ。

  やれそうで出来ない事なの。自分が参加できるって事は凄い事だと思うから。

  いい物や楽しい物を見せるから、

  みんな応援して来て欲しいなっていうメッセージなんかでいいのか (笑) 。

A :一応サービスって事で (笑)

T : (笑) 。ま、色々話ししましたが僕等は一筋縄では行かない。

  生き様を背負ってやってます。

  それは凄い面白い事だと思うんでこれからも皆楽しみにしてくださいヨロシク。

A :前から何と無く思ってたんだけど、d.p.sで全体写真が載るけど、

  d.p.sとして載る時ってそんなにTAIJI君の写真が出るわけでもないし、

  インタビューに答える訳でも無いからd.p.sとしてのTAIJIとインタビューできたのは

  凄い嬉しいし、「α3.14」にね、今回感謝してるね、

  良い機会に恵まれて良かった。世の中一杯色んな良いバンドがあると思います。

  昔もあったし、どんどん出て来るんだろうし・・・

  ただ僕等はあくまでも「THE DEAD P☆P STARS」なんです・・・。

  これからも ずっと。

  「THE DEAD P☆P STARS」は「THE DEAD P☆P STARS」でしか

  あり得ないので

  「THE DEAD P☆P STARS」なりの夢の続きを

  これからも走り続けますのでヨロシク!!

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