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陰陽座 LIVE at 名古屋ELL 2002.03.16

前回のLIVEから約2ヶ月ぶりのLIVEだった。

前回は、突然のアクシデントによりボーカルの黒猫さんが不在という

状況下でのLIVEであったが、今回は5人揃った陰陽座が見れる

ということで、とても楽しみなLIVEであった。

会場に着いたのは、開演の約10分前だったが会場に着くと、

まだ人が並んでいる状況。


「どれだけ人が入ってるんだ?」

と思わずにはいられない状況であった。

次のLIVEの会場がFITS ALLということで、

会場に人が入りきれるのか非常に心配であったが、予想通りの展開だ。

階段で並びつつ、やっとのことで中に入ると様子がおかしい。

変だなと思っていると、

ELLの方でLIVEが行われることになったという。

「当然といえば当然だけど、ELLでは他のバンドのLIVEが

あったのでは?」と思いました。

後で聞いた話では、当初ELLの方でLIVEをやる予定だった

バンドのLIVEが急遽中止になったということでした。


ELLの中に入ると、物凄い人でいっぱい。

こんなELLを見るのは、初めてでした。

「一体何人入ってるの?」というくらい。

階段まで人がいて、会場内はすごい熱気で、酸素も薄く感じました。

これだけの人は、いくら詰め込んでも

FITS ALLには入りきれなかっただろう。

次のLIVEでは、ELLも厳しいのではないだろうか?


そして、開演時間を少し回ると、

OAのRACHEL MOTHER GOOSEの出番がきた。

SEは、以前のLIVEで聴いたものと違っており、

クラシカルなものだった。

SEが終わると1曲目「DON'T BE MISTAKEN」へ。

今のRACHELを代表するキャッチーでメロディアスなナンバーだ。

その後、新曲・「THE CRY OF INSTINCT」と続き、

「STOCKHOLM」で終了。<br>

5月にはNEW ALBUMの発売・ツアーと、今後の展開が楽しみだ。


RACHELのLIVEが終わると、いよいよ陰陽座の出番だ。

SEが流れ、ギターのイントロが鳴り響く。

ギターのイントロに続き、ギターのリフが響き渡る。

待ちに待ったこの曲・1曲目、「羅刹」へ。

アルバムを聴いたときに、この曲は一発で気に入ったので、

LIVEで聴けるのが非常に楽しみだった。

最高にノリの良い曲で、LIVEの1曲目には持ってこいですね。

斗羅さんのキレのよいドラムに、

瞬火さんのグルーブ感溢れるベース、

そして黒猫さんのすばらしいボーカル。

最高です。1曲目からやられました。


2曲目は、アルバムどおりに「朧車」へ。

この曲も非常にテンポの良い曲で、

瞬火さんのベースが印象的な曲だ。

アルバムの2曲が終わると、3曲目は「百の鬼が夜を行く」へ。

この曲を聴くのは初めてだったが、

この曲もテンポの速いかっこいい曲だ。

黒猫さんと瞬火さんのツインボーカルが冴え渡るナンバーだ。

3曲の演奏が終わったところでMCへ。


瞬火さんのMCで始まり、

「名古屋でのLIVEは3回目になりますが、何と5人のメンバーが

完全に揃ったLIVEは今日が初めてです。名古屋では、

すっかり4人組のバンドとしておなじみだと思いますが・・・」

で笑いをとりつつ、前回欠場した黒猫さんから挨拶が。

観客の暖かい拍手に迎えられながら、前回のLIVEのお詫びと、

もう大丈夫ですというお話がありました。

狩姦さんのトークもあり、(名古屋に住んでいたこともあるらしい)

黒猫さんの「名古屋でおいしい食べ物は?」の問いに

「ビール」と答えてました。

その後、「目指すところは、いかりや長介」

という瞬火さんのMCがあり、

「初の全国ツアーが、きらめきを放つものであるように」から

4曲目の「煌」へ。

本当にきらめくような、すばらしい演奏でした。


曲が終わると、5曲目の「牛鬼祀り」へ。

スローなテンポのナンバーで、

アルバムで聴くよりも重みのある演奏でした。

最初のイントロ部分の「ため」とか、

何ともいえない絶妙な間のとり方でした。

途中の招鬼さんのボーカルパートも

ドスが効いてて良かったです。

曲が終わり、再びMCへ。


黒猫さんのMCで、斗羅さんの名古屋についてへ。

「名古屋といえば中日ドラゴンズ。

星野監督は阪神の監督になって、

縁遠くなったのか、近くなったのか?」という話があり、

黒猫さんの「名古屋熱い!」という話、

今回の全国ツアーは、初めて5人揃った陰陽座で、

今までのお詫びも込めて、絶対に名古屋からツアーを始めよう

という思いで臨まれたという話がありました。

陰陽座の、ファンを大切にする姿勢、すごく嬉しかったです。


そういう気持ちは、ファンに伝わりますよね。

招鬼さんの「怪我もなく、無事にツアーが終われば」

という一言に続き、

瞬火さんの「花粉症」の話から、6曲目「月に叢雲花に風」へ。

もう少し後でくるかと思っていましたが、

現在の陰陽座を代表するナンバーだ。

最高のメロディーに、すばらしいボーカル。

アルバム・シングルも良いが、やっぱりLIVEで聴くのが一番です。


曲が終わると、間髪入れず7曲目の「鬼斬忍法帖」へ。

非常にハイスピードなナンバーだ。

狩姦さんの高速スウィープを駆使したギターソロも

非常に印象的でした。

曲が終わると、瞬火さんのMCへ。

物販とLIVE告知があり、

名古屋には再び夏に戻ってくるとのことでした。

そして、次の曲の説明が黒猫さんからありました。

(MC中に、次の曲のためのセッティングが行われていました。)

鬼婆の話を、黒猫さんの解釈で曲にした

8・9曲目の組曲「黒塚」~安達ヶ原・鬼哭啾々へ。


アコースティックギターによる演奏がスタート。

黒猫さんのボーカルのすばらしさが際立つナンバーだ。

途中の語りの部分も圧巻でした。

アコースティックパートによる演奏が終わり、再び激しい演奏に。

アルバム以上に情感のこもったすばらしい演奏でした。

曲が終わると、最後の曲の10曲目、「おらびなはい」へ。

会場内に色とりどりの扇子が舞い始める。

ノリノリの曲で、観客との掛け合いに瞬火さんの

MCでの煽りもあり、非常に盛り上がりました。

曲が終わると、惜しまれつつもメンバーがステージを後に。


当然、これだけで満足できるわけもなく、観客からアンコールが。

それに応えて、メンバーが再びステージへ。

「私たちも、物足りないと思っていたところでした。」

の瞬火さんの一言があり、ファンクラブの企画によるゲンさん

という方が作ったオリジナル楽器の紹介がありました。

招鬼さんの烏天狗ギターと、瞬火さんの琵琶ベースの紹介があり、

オリジナルギターとベースが披露されました。

(アンコールの曲は、このギター・ベースで演奏。)


黒猫さんの衣装のデザインも募集を検討されるとのことでした。

そして、アンコール曲の11曲目「がいながてや」へ。

魂のつなひきによる曲へ。

途中の観客との掛け合いも、ばっちりでした。

瞬火さん→招鬼さん→狩姦さん→瞬火さんの順番で、

つなひきが行われました。

曲が終わると、再びメンバーがステージを後に。


まだまだ物足りないと言わんばかりに、再びアンコールが。

一回目のアンコールよりもヒートアップしたコールに、

再びメンバーが登場。

名古屋でやっと5人揃った陰陽座と全国ツアーを祝う歌、

アンコール曲の12曲目「亥の子唄」へ。

気合の入った演奏で、観客の手を振りながらの掛け声も凄かった。

掛け声は、黒猫さん→招鬼さん→狩姦さん→斗羅さん→黒猫さん

の順番で大盛況の中、

陰陽座の初の全国ツアー名古屋公演の幕は閉じました。

陰陽座のLIVEは、2回目でしたが、5人揃った陰陽座は

本当にすばらしいバンドでした。

個人的にSABER TIGERとBLINDMANは日本のバンドの中でも

別格のバンドだと思っていますが、この2バンドに匹敵するのでは

ないかというくらいバンドとしてすばらしく、かっこ良かったです。

瞬火さん・黒猫さん・斗羅さん・招鬼さん・狩姦さんの

5人の演奏がすばらしいのはもちろん、その5人が一体となる姿は

LIVEを経験しないと、絶対に感じられないでしょう。

演奏が上手いだけのバンドもありますが、バンドのすばらしさ・

かっこよさはメンバー間の信頼関係や、お互いがお互いを認め合う

人間的なすばらしさがあって、生まれるものだと思います。


それが1番強く感じられるのがSABER TIGERですが、

陰陽座からも、そういったパワーを強く感じることができました。

今後の大活躍が期待される、音源を聴くだけでは

体感することのできないすばらしい陰陽座のLIVEでした。

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