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SABER TIGER LIVE at 名古屋E.L.L 2002.05.17

何としても見たいLIVEだった。

前回のLIVE参戦が、2001年の3月で、

約1年2ヶ月ぶりのSABER・LIVE。

年末の東京LIVEが友人の結婚式で参戦できなかったこともあり、

絶対に見逃すわけには行かなかった。


当日は雨であったが、LIVEが始まるころには止もうとしていた。

何とか会議を抜け出し、名古屋E.L.Lへと向かう。

会場時間にギリギリで間に合った。

整理番号が5番ということもあり、アニキと御大の間の最前へ。

会場時間とともにLIVEハウスに入ったLIVEなんて何年ぶりだろう。

そのくらいに待ちに待ったLIVEだった。

ステージ上にはSABERの機材がセッティングされていました。

ステージを見て、ワンマンLIVEを実感。

しみじみとステージ上を見てました。

開演までの時間を友人・知人と話ながら過ごし、いよいよ開演へ。


アルバム通りのSEが流れる。街の雑踏とともにアニキの語りが。

英語であるため内容はおおよそでしかわからないが、

これだけは、はっきり聞こえました。

「ALL THE ANSWER IS HERE、 SABER TIGER」

SEが終わるとメンバーがステージへ。

メンバーを見た瞬間から泣きそうでした。


「いよいよ始まるんだ」

ステージに現れた、ポンチさん・イソさん・御大・アニキ、

凄まじいオーラを放っていました。

これから始まるLIVEを物語るかのように。

1曲目は、予想通りに「HUMILIATION」。

「パリーン」に続き、凄まじいHEAVYなギターの音で曲が始まる。

そしてアニキの凄まじい咆哮が会場に響き渡る。

イソさんのドラムも躍動感に溢れており、

ポンチさんのグルーブ感抜群のベース、

4人の凄まじい音がすばらしい曲となり襲いかかってくる。

当然、黙って聴いていられるわけはなく、

1曲目からおもいっきり拳を振り上げヘドバン。

コーラスをとっているのは御大だけだが、

アルバムで聴いていた10トラックを使用した

ボーカルパートと比べても全く変わらない、それ以上のコーラスが。

観客が一緒に歌っていることもあるのだろう。(自分も含めて)

アニキのボーカリストとしての凄さを1曲目から

まざまざと見せつけられる。

本当にもの凄いバンドだ。まさに完成形。

御大のギターソロが凄まじい勢いで襲い掛かってくる。

まさにそんな凄まじい感情の込められたギターソロだ。


曲が終わると、間髪入れずに2曲目「WISH」へ。

5人編成時代のSABERを思い起こさせる

超テクニカルなスピードチューンだ。

御大の狂おしいばかりに激しいギターのリフ、

超テクニカルなドラムにベース、

そしてアニキの魂の叫び。身体が自然と動き、叫んでしまう。

狂おしいほどに凄まじいHEAVY MATALだ。

「かかって来い」といわんばかりに襲い掛かってくる

情熱的なバンドサウンド。

弾きまくりの御大のギターソロがメチャメチャに心地よい。

まったく隙を与えることなく3曲目「TRAP AND JUNK」へ。

抜群のリズム感なくしては演奏不可能な曲だ。

それを完璧に演奏してしまうSABER、本当に凄すぎです。

ヘヴィかつメロディアスなサウンドが、所狭しと会場に響き渡る。

御大のアーミングを駆使したギターソロも最高でした。

怒涛の3連発が終わり、最初のMCへ。


「1年以上のご無沙汰で...会いたかったなー、名古屋」

の第一声から、SABER TIGERの歴史について語られました。

1981年に御大がバンドを結成してから21年。

過去に在籍したメンバーは40名を超え、

アニキが11代目のボーカリストであるという話がありました。

「あきらめず、21年間ずーっと自分のHEAVY METALを

貫くというのは、凄くわがままなことで」といった話から、

「皆の熱い思いが伝わってきます。今日は名古屋の皆んなの覚悟を

キッチリ見してもらうから最後までついて来いよ」

「日頃のうっぷんをHEAVY METALではらすのも結構だけど、

今日のSABER TIGERのLIVEで何かを掴んで持って帰って下さい。

辛い時に薬とか酒とか逃げたら駄目だ、そんな曲」

4曲目、「SLEEP WITH PAIN」へ。


メチャメチャにメロディアスでかっこいいリフが鳴り響き、

アニキのメロディアスな歌声がつづく。

思わず泣きそうになりました。それ程に、曲に込められている思いが

伝わってくる。ギターとベースのユニゾンも最高でした。

余韻に浸る間もなく、5曲目「WALKING LIKE A BIG」へ。

激しく重いリフが襲い掛かってくる。

ポンチさんのベースも物凄いグルーブを生み出している。

ギターソロ前のポンチさんの見せ場もバッチリ決まり、

メチャメチャかっこ良かったです。

ワウを駆使した御大のギターソロも最高でした。


続いて6曲目「I’LL STILL BE LOVING YOU」へ。

噛み締めるように演奏される曲は、非常に味がありました。

アルバムとアレンジも違っており、

御大のソロが非常に味わい深かったです。

そして本日のハイライトと言える、御大のギターソロへ。

先程までのヘヴィさとは一転しブルージィーなギターが展開される。

会場からはギターのフレーズに合わせて手拍子が。

ブルージィーな展開が終わり、アグレッシブな速弾きのフレーズへ。

そしてエレキギターの生音が会場に響き渡る。

悲しく美しいフレーズが。

御大のギターの生音に合わせ、アニキの美しく切ない歌声が

会場に響き渡る。とてもはかなく美しいメロディでした。


その美しいメロディに続き、7曲目「MYSELF」へ。

アルバムを遥かに上回るすばらしい展開でした。

アニキ以外のボーカリストが歌うことは不可能だろう。

そう思わざるをえない、すばらしい魂の叫びでした。

御大のソロもアニキに負けないくらいの魂のギターソロでした。

そしてイソの力強いドラムで8曲目

「HATED WORLD=DREAMLAND」へ。

この曲は本当にLIVEで聴くとヤバイ曲だ。

そのくらいにLIVE生えのする凄まじいヘヴィな曲だ。

アニキのドスのきいた凄まじい叫びに、

サビの部分では会場からも凄まじい叫びが。


曲が終わると、ポンチさんのベースソロへ。

変幻自在のベースソロが繰り広げられる。

以前からすばらしいベーシストだと思っていましたが、

今回のLIVEのポンチさん、本当に物凄いベーシストだと思いました。

完全に他のメンバーと対等に渡り合っていました。

イソさんのハイパーテクニカルで躍動感溢れるドラムと対等に

渡り合えるベーシストなんてどれだけいるのだろうか?

そのくらい本当に凄いベーシストになられていました。

ベースソロが終わると、

イソの激しく力強いドラムが会場に響き渡る。

それに御大のワウのきいたギターが加わり、次の曲へ。


9曲目「A BOYS GOES TOWARDS WILD」。

「F.U.S.E」に収録されていたLIVEバージョンと同じ展開が

生で聴けて、鳥肌ものでした。

ギターとベースのユニゾンフレーズもばっちりで、

会場からも大合唱。

非常に難易度の高いギターソロも完璧に決まってました。

間髪入れず10曲目「A LITTLE INTELLIGENCE」へ。

非常に自然な流れで繋がっていきました。

ブルージィーかつヘヴィなメロディが響き渡る。

アニキの熱く語りかけるような歌に、

御大のコーラスとのからみも最高でした。

曲が終わるとMCへ。


今回のツアーについての話がありました。

メンバー・スタッフが一体となってLIVEをできるように、

PA・照明・スタッフ・メンバー全員が1台のマイクロバスで

回られているとのことでした。

今日の名古屋はおとなしいのではないかといった話に続き、

HEAVY METALを続けていくことの大変さ、みんなの熱い声援を

ステージで体感できる幸せについての話がありました。

そして、昨年までは怒涛の3連発だったが、

今年からは怒涛の5連発になるという話があり、

「今日は雨も降っているので、傘がいらないくらいずぶ濡れに

汗をかいて帰ってくれ」から、怒涛の5連発の幕が上がる。


5連発の1発目は、11曲目「REFLECTING THE RAILWAY」。

激しいリズムに激しいメロディが鳴り響く。

観客がそれに応えて叫ぶ。

サビのメロディの刹那さといい、

イソの激しく身体に突き刺さるドラム、

今後のSABERを代表する曲だ。

「インターネットに依存している馬鹿者どもにこの曲を」で、

2発目の12曲目「SMALL BOX」。

凄まじい重低音が会場全体に響き渡る。

物凄く重い音なのだが、メロディアス。SABERだからなせる曲だ。

他のバンドがやったら、ただの重い曲になってしまうだろう。

重戦車の如くヘヴィなサウンドが襲いかかってくる。

この曲のポンチさんのベースは本当にすばらしい。

アグレッシブでグルーブ感に溢れている。

歌の難易度も非常に高く、アニキだからこその歌いまわしだ。

凄まじい重低音が鳴り響いた後に、

間髪入れず激しいリフが鳴り響く。


3発目の13曲目「RED SHADOW」。

アルバムで聴いたとき、「あちこちから声が襲い掛かってくる」

感じでしたが、LIVEはそれ以上でした。

ある種、お祭りのような掛け声の嵐、凄すぎです。

観客・メンバーのコーラスだと思いますが、

サビの部分の叫びも凄まじかったです。

ポンチさんのスラッピングも最高で、

ワウのきいた高速ギターソロもばっちり決まる。

曲が終わり、御大のギターのアームダウンによる重低音が鳴り響く。

このアームダウンの音が聴こえたら、次に来る曲はこれしかない。

4発目の14曲目「FIRST CLASS FOOL」。

聴きなれたギターのリフに切れ味するどいドラムが鳴り響く。

サビの部分の観客との掛け合いもメチャメチャ最高でした。

自分も無我夢中で叫んでました。

そしてラスト5発目が15曲目「MONEY」。

重くリズミカルなリフに、タイトかつパワフルなリズムに加え

アニキの咆哮が。ギターソロの後にイソのドラムに合わせて、

「MONEY」の大合唱がありました。

怒涛の5連発が終わり、メンバーがステージを後にしました。


第一部だけでも死にそうなくらいに凄まじいLIVEでした。

全身全霊を込めて演奏される最高の楽曲の数々。

LIVEに参戦している自分も、一瞬でさえ

目を離すことができませんでした。

第一部だけでもこれだけ凄いのに、第2部が。


観客の熱いSABERコールに応え、第2部の幕が上がる。

流れてきたのは「RISE2001」。

SEが会場一杯に響き渡り、会場から歓声が上がる。

RISE2001とくれば、次に来る曲はこれだ。

16曲目「VAGUE BLESS YOU」。

アニキの凄まじい咆哮が会場に響き渡り、演奏がスタート。

昨年の全国ツアーを彷彿させる、

それ以上の4人の一体となったサウンドが身体に突き刺さってくる。

まさに KING OF HEAVY METAL。

自分の中でSABERがNO.1となるきっかけとなった曲だ。

御大のキレ味するどいリフが響き渡り、アニキの魂の叫びが。

もちろんポンチさんのベースとイソさんのドラムも物凄いグルーブで

襲い掛かって来る。最高にかっこいいギターソロも堪能できました。


曲が終わると間髪入れず、アニキの「真っ向勝負!」で

超絶ナンバーの17曲目「UNTIL THE END」へ。

ハイスピードなリズムに激しいリフが襲い掛かって来る。

アニキの「一緒に歌おう!」で余韻に浸るまもなく人気のナンバー、

18曲目「FADING CRYING STAR」へ。

果てしなく美しいメロディが会場に響き渡る。

サビの部分はもちろん、観客が一体となった大合唱。


曲が終わるとMCへ。

ツアーをもっとたくさんやりたいということや、

今年はもう一回くらいこれそうだということでした。

そして、昨年の年末のLIVEが非常に各方面から好評であった

という話があり、年末の東京LIVEが恒例化されることになった

ということでした。場所はまだ決まっていないそうですが、

渋谷AXか赤坂BLITZになりそうであるという。

(聞いた話によると2000人クラスのホール)

すばらしいことだ。

HEAVY METALをずーっと続けてきて、好きなことをやることが

辛いこと・やめてしまいたいと思ったことや、

みんなの熱い声援で頑張ってこれたこと、

やりたいことをやればやるほど周りにいる人間を傷つけて

しまったり、落ち込んで弱気になってしまいそうなこともあった

という話があり、

「みんながいるからやれるので、今日はどうもありがとう。」

に続き、ラストナンバーの19曲目ETERNAL LOOP<CLEAR>へ。


MCの途中からのイソの迫力あるバスドラ、

御大のギターがなった瞬間、泣きそうになりました。

アニキの非常に感情のこもった全身全霊の魂の叫びが

胸に突き刺さる。

会場全体を包み込むように流れてくる美しいメロディ。

御大の究極の泣きのギターソロ、本当に最高にすばらしい名曲が

会場一杯に響き渡る。

演奏するメンバーの思いが痛いほどに伝わってきました。

SABER TIGERだからこその、本当にすばらしい美しい曲だ。

アルバムももちろんすばらしいが、LIVEで体感したCLEARは、

まさに神の叫びでした。

果てしなく美しくはかない究極のメロディ。

エンディングのメロディも非常に美しく、

このまま時が止まってくれればと思いました。


エンディングが終わったあともSABERコールは止みませんでした。

CLEARが最後の曲だとわかっていても、

SABERの名を叫ばずにいられませんでした。

今回のLIVEを見て、SABER TIGERというバンドが、

また一段高い次元に上ったと感じました。

決して大袈裟な話ではなく、自分が今までに行ったLIVEの中で

最高のLIVEでした。

(過去に参戦した他のバンドを含む全てのLIVEを通じて)

最初から最後まで全身全霊を込めた演奏。

過去に、DREAM THEATERのLIVEを見て「凄い」と思いましたが、

今回のSABERのLIVEは、それを越えていました。

こんな凄いLIVEができるバンドはSABER以外にいないだろう。

ポンチさんの凄まじいまでのグルーブ感溢れるベース。

イソさんの力強くタイトで正確で躍動感溢れるドラム。

御大のメロディアスで一音一音に魂の込められたギター。

アニキの全身全霊の魂の叫び。


一人一人がもの凄いミュージシャンであるのはもちろん、

4人が同じ方向を向いて、同じ志を持ち、

それぞれの力を存分に発揮し、一体となって作り出されるサウンド。

まさに至上最強のバンドサウンドだ。

音楽というのは技術も大切だが、

それ以上に大切なものがあると思います。

いかに気持ちを込められるか、いかにバンドとして一体となった

サウンドが出せるか。

SABER TIGERのLIVEでは、そういった様々なものを

感じることができます。

「音楽というものの果てしない可能性。」

SABERのLIVEをまだ見たことがないという方は、

ぜひ一度LIVEを見て下さい。

HR・HM云々という事を除いても、これほど凄いバンドを

自分は他に知りません。

究極のバンドサウンドを体感できるはずです。

本当に至福の時を過ごすことができました。

このすばらしい時間を共有できたメンバー・スタッフ・ファンの

皆さんに感謝致します。本当にありがとうございました。

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